『週刊FX比較』ズバリ裏芸能◇今週の為替相場、masakiはこう見る 米住宅市場の底入れ期待とベア・スターンズの買収価格引き上げを好感した
ドル円は、25日に101円ラインを回復する動きを見せました。しかしこの動き
は長続きせず、101.22円が主要な抵抗ラインとして上値の重さばかりが目立つ
展開となりました。その後はメリルリンチに50億ドルの追加損失観測が浮上す
るなど米金融機関の損失が再拡大するとの見方が強まったこと、そして米欧間
で金利・景況格差が拡大するとの見方からユーロドルでドルが売られたことな
どを背景に27日には98円半ばまで下落する場面も見られましたが、基本的には
99円〜100円を中心としたレンジ内での動きとなり、上にも下にもいけない状
況を続けました。
そして今週ですが、期末及び期初(日本は年度末及び年度初め)を迎えるこ
とで、これまでの流れが変わるかが注目されるところです。イベント的には日
本は日銀短観(1日)がメインとなりますが、米国はISM製造業景況指数(1日
)、同非製造業景況指数(3日)という景気先行指標に、ADP雇用統計(民間:
2日)、そして注目の米雇用統計(4日)という雇用・労働関連指標、そしてバ
ーナンキFRB議長の議会証言(2-3日)と目白押しになっています。米信用収縮
懸念は一旦沈静化しつつあるものの、4月半ばには米金融機関の1-3月決算が控
えていることから、基本的にはリスク回避のドル売り・円買いが優勢な流れに
なりやすい展開が想定されるところです。
テクニカル的には10日移動平均線が通る99.55円が一つのポイントとなって
おり、これを超えると20日移動平均線が通る100.60円を目指してくる反面、割
り込むと17日〜25日の50%押しラインとなる98.35円を目指すことが想定され
ます。1日の日銀短観で日本の早期利下げ観測が強まればドルが買い戻される
可能性が高まってくるが、それでも100円〜101円付近では依然として遅れてい
る国内輸出筋の為替予約が断続的に入ってくるとみられることから、101.22円
の主要抵抗ラインを超えてくるシナリオは描きづらいところです。逆に4日の
米雇用統計では3ヶ月連続で雇用者が減少することが予想されており、燻り続
ける4月末の米0.50%利下げ観測と相俟ってドルの重しとして働きそうな気配
です。
もっとも雇用統計は予想が予想でないことも多く、何が起こるかわからない
経済指標でもあります。ここで雇用者数がプラスとなるとサプライズとしてド
ルが大きく買い戻される可能性も残っています。しかしこうしたサプライズで
もない限りはレンジ内での膠着した動きを続けるか、もしくは再度下方向を模
索する動きが復活する可能性が高いと見られます。期末に伴ったレパトリにド
ル買いフローも消滅することから考えると、より下方向への警戒を強めておか
なければならないと見られるところです。
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